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  SolidWorks の使い方

穴を埋める


面削除
削除面の選択方法
パッチしない削除で確認
パッチ
押し出しで穴埋め
その他の穴埋め
穴を埋めない
モデルに開いた穴を埋めたい場合があります。 留まり穴や貫通穴、丸穴や多様な形状の穴など、いろいろな例をあげてその方法を説明します。 ↑top

面削除

「面削除」コマンドは、3個のオプションがあります。

穴を埋める場合、「削除とパッチ」を使います。次の例を試してみてください。

貫通穴もパッチできます。表と裏を同時にふさぎます。

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削除面の選択方法

削除面を選択するときに、マウスカーソルの右上にメニューが表示されます。
ヘルプでは「接続面の選択の使用」という項目に説明があります。

次の穴は、この機能だけでは必要なものすべて選択できません。


1個ずつクリックしてください。
場合によっては、マウスドラッグによる範囲指定、「選択セット」などが便利な場合もあります。
さらに次以降で、選択の方法の工夫をしてみましょう。 ↑top

パッチしない削除で確認

この穴は円筒側面とその周囲の面を「削除とパッチ」するとエラーとなります。

一見して、どうして穴が閉じられないのか分かりません。
この場合、一度「削除とパッチ」から「削除」に変更してみてください。

追加で指定すべき面が分かったら、削除フィーチャーを編集して面を追加し「削除とパッチ」に変更しましょう。

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パッチ

さらに次の形状を試しましょう。

手前側面の平面を削除して円筒面の延長を試みます。

SolidWorks は、円筒面は円筒面のまま、平面は平面のまま延長します。
延長で面を閉じることができない場合は、パッチが失敗します。
円筒は 360度を超えて延長することができますし、平面は無限にどこまでも延長します。
しかし、インポートした面で 円筒面(あるいは平面)のように見えても SolidWorks が円筒面(平面)と見なしていない場合、
延長できない場合があります。

穴の中が複雑になっている場合は 「断面表示」で穴の中の面の状態が分かる場合があります。

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押し出しで穴埋め

穴の形状が複雑な場合、「面削除とパッチ」よりも「押し出し」で穴を埋める方法が便利な場合があります。

押し出しをしたとき、穴の中の空洞の一部が残る場合があります。

この場合は、スケッチを修正するか、別スケッチで押し出しか、面削除とパッチをするか、などの方法で空洞を取り去ることができます。

押し出しで穴の複雑な部分を除去してから、面削除とパッチを使ってもよいです。

または

押し出しの方法はいろいろ工夫できます。

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その他の穴埋め

一度作成したフィレットが穴あけによって完全になくなった場合、面削除とパッチだけでは、フィレットが元に戻りません。
再度モデリングをする必要があります。


次は複数のフィレットが交差する箇所に穴があいている例です。


削除コマンドで、3番目のオプション「削除とフィル」を使って穴を埋める面が作成できます。


・ 穴をあけてから「サーフェスフィル」などで面を作成して編みあわせる
・ 面を作成して「面置き換え」を使う
・ 穴をあけてから「サーフェスフィル」などを複数回使って編みあわせる
などの例を示しました。いろいろ工夫してみてください。


凹の穴が多い場合や 穴の面が多い場合、一度凸の形状を作り穴を埋めてから面削除とパッチをするのがよい場合があります。


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穴を埋めない

穴を埋めるモデリングをしないで、別の代替方法がある場合があります。

ここで取り上げた例のように、SolidWorks の履歴がある場合は、ロールバックして穴をあけるフィーチャーの前の形状を利用することができます。

他の CAD で形状を作成した場合でも、その CADにフィーチャーのロールバックができる機能があるかもしれません。また、穴にはめる別ボディを作成しているかもしれません。

ここでは、ソリッドで穴を埋める方法を取り上げましたが、サーフェスボディで穴部分だけをモデリングする方法もあります。

穴を埋める作業よりも、モデル全体を作り直した方が早い場合、モデルの一部を作り直した方が早い場合もあります。

例えば、次の場合右半分は穴がありますが、左半分をミラーコピーすれば穴のない形状が得られます。
元の形状と比較確認して、最後に(必要なら)ボディ削除してください。(ダウンロードしてフィーチャー抑制解除して確認できます)


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