少しでも速く計算するための工夫をまとめました。 ↑top
同時タスクの設定
現在は、マルチCPU 、マルチコア対応のCPUが主流です。 自分のパソコンのCPU の情報に合わせて HSMWorks の同時タスク数を設定すると速く計算できます。Ctrl + Shift + Esc を同時に押してタスクマネージャーを起動しします。
上の例の場合、「CPU資料率の履歴」のグラフの数が4個で、これがコア数です。(図は Windows7 の場合)
HSMWorks を起動してタスクマネージャーを起動します。
タスクマネージャーで右ボタンクリックメニューで、同時タスクの数をコア数と同じに設定します。
上の設定は一般的な簡便な設定方法です。コンピュータ環境に合わせた最適負荷となる同時タスクが、上とは違う場合もあります。
また、ディストリビュートCAMという、さらに進化した機能もあります。詳細はヘルプを参照してください。 ↑top
コンピュータ環境の設定
HSMWorks公式ヘルプ > 参照 > PCパフォーマンス には、HSMWorks を最適に動かすための設定が2個書かれています。1. Windows コントロールパネルの電源設定を高パフォーマンスにする
2. BIOS の設定
1. については、省電力より、計算の負荷の軽減を狙いたい場合は、ぜひ設定をしてください。
2. については、ちゃんとしたメーカーのパソコンであれば、最初から BIOS はメーカー推奨の値に設定されているはずです。 BIOS について詳しい方のみが行ってください。
いずれの場合も、公式ヘルプの最新情報をよく確認して設定することをおすすめします。 ↑top
リンクグループの設定
リンクグループの設定の値によってツールパスの生成に時間がかかる場合があります。 例えば、次の負荷制御では、進入/退出の半径を大きく設定しています。大きな半径が必要でなければ、これをシステムデフォルトにしてみてください。
これで、ツールパス生成の時間が小さくなる場合があります。
リンクグループのパラメータをシステムデフォルトから変更する場合は、それが本当に必要か検討が必要だと思います。
この情報は、執筆時点でのものです。将来改良されてこれらのパラメータの変更が気にならなくなるかもしれませんね。 ↑top
操作のプロテクト(保護)
加工のための操作を作成した後で、形状を変更したり、加工のために形状を追加する場合があります。 形状が変更されると、既に生成したツールパスが無効となり再計算することになり、これが時間がかかる場合もあります。 再計算をしないようにするために、プロテクトすることができます。 例えば、次のようにツールパスを生成しました。ここで、フィーチャーマネージャーでロールバックをします。
CAMマネージャーに戻ると、ツールパスが再計算必要な状態になってしまいます。
再生成しないようにするためには、ツールパス生成をした後で、右ボタンメニューからプロテクト(操作の保護)にチェックを入れます。
これでモデルを変更しても、ツールパスの再計算をしなくなります。 再計算が必要な場合は、プロテクトのチェックを外してください。 ↑top
小さなモデルで計算してみる
いろいろなツールパスを生成して最適のツールパスを検討したい場合があります。 モデルが大きい場合、モデル全体でツールパスの計算を何度も繰り返すのは時間がかかります。モデルを小さくしてツールパスを生成して、ツールパスの検討を行います。 この例の場合、例えば押し出しカットが有効です。
これで、小さなモデルとなり計算が速く行えます。 ツールパスの検討が終わったら、フィーチャーマネージャーの押し出しカットを削除(または抑制)して、再度ツールパスの生成を行います。
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ハードウェアの改善
HSMWorks は、マルチタスク対応、64ビットOS(Windows)で最適に動くように設計されています。OSの入れ替え、メモリの増設、ハードウェア全体の更新などにより計算時間が改善される場合があります。
コンピュータ環境の設定 及び ヘルプ > 参考資料 > PCパフォーマンス も参照してください。