例えば、3人で CAM 作業をしています。
3人とも CAM のプログラムをして、その後にツールパス計算に60分必要です。
CAM のプログラム作業は、CPU負荷がほとんどありませんが、ツールパス計算を始めると CPU負荷率は 100%となります。
ここで、
ディストリビュート CAM(Distributed CAM)を使ってみましょう。
pm1:00 に Aさんがツールパス計算を始めた時、Bさん と Cさんはまだツールパス計算をしていませんので
CPU の負荷率はほとんどありません。
そこで Aさんの HSMWorks は、Bさん と Cさんのパソコンに計算を「分配(Distribute)」します。
Aさんのツールパス計算(図の青色部分)は、3台のパソコンで計算しますので早く終了して、Aさんは次の作業に早く取りかかることができます。
しばらくして、Bさんもツールパス計算をしますが、やはり早く計算が終了します。Cさんも同様です。
どうですか?
すばらしいでしょ!
これが HSMWorks のディストリビューション CAM です。
もう少し追加説明をします。
- HSMWorks を動かすパソコンには、HSMWorks のライセンスが必要です。
そのパソコンから計算を受託するパソコンには HSMWorks のライセンスが不要です。
ダウンロードした計算サーバープログラムをインストールするだけで、他に何も必要ありません。
- LAN 上にある 64bit 及び 32bit の Windows パソコンに ツールパス計算(の受託)をさせることができます。
ただし、あまり遅いパソコンや
他に負荷のかかる計算をしているパソコンは、適さないかもしれません。
- 今後もディストリビュート CAM は改良されていく予定です。効率のよい計算をさせるために、LAN上のデータ転送量や CPU負荷配分のバランス、計算分配の方法、
分配に適したツールパス計算方法が改良されるでしょう。Autodesk 社は CAM 計算をクラウドで動作させる計画もたてています。
最新のコンピュータを十分に活かす HSMWorks をぜひ体験してください。